便利な文明の機器に囲まれて育った子どもたちには、「手を使わなくなった」ということが問題視されています。
白百合学園幼稚園では「お盆を運ぶ」などの基本から「靴を磨く」などの一連の動きを要するものまで用意されていて、これらの魅力的な教材と友達の作業を見ることにより自分もやってみようという自発性が生まれてきます。一つのことに興味を持ち繰り返し行うことによって生活上の基礎的技術を養います。こうして品位を持ち、自分の事は自分でできるようになり、独立心や自主性、協調性を育てます。また、本物の生活を練習することで、環境に適応し、うろたえず、自分らしく生きることができます。そして物事の順序性や調和、美的観念、物を大切にする心が育ってきます。