モンテッソーリ教育とは、イタリアの最初の女医となったマリア・モンテッソーリ(以下Mと記す)博士が始めた教育法です。
Mはローマ大学で26才の時、医学博士と外科博士の2つの学位を獲得しましたが、これはイタリアでは最初の女性博士でありました。
Mは最初の子どもの家で6才以下の子どもの教育を行い、そのモンテッソーリメソッドと呼ばれた彼女の教育は世界中に広まり、講演や書物も世界中で歓迎されました。
M教育は子どもの心身の発達についての諸法則の発見の上に打ち立てられています。
敏感期とはオランダのド・フリースが使い始めた言葉で、生物学上の用語ですが、Mは子どもに敏感期があることを見て取ったのです。
幼児期には自分を絶え間なく創造するエネルギーがあります。子どもは激しい勢いで環境の刺激を受け、物事と出会って精神的存在としての自己を実現して行くのですが、しかしそれはやみくもに進むのではなく、一定の方向性があるとMは言っています。
つまり、子どもはある時期にある特定の物事に敏感になり、それに抑えがたい傾きを示し、それを取り入れることによって、特定の能力が発達し、それが終わると敏感力はなくなるというものであります。
故に、この敏感力に相応しい環境と活動を与えることが重要な問題となるのです。
子どもが敏感期にあったものを環境から自由に得てそれと関わるとき、必要な援助を与えると、深い集中がおこり、これによって人格ぐるみ成長していく過程をMは見たのです。
この集中はM教育の上では人間形成の中核をなすものです。
集中現象がM教育の大きな部分を占めているなら、敏感期に合った環境を整えることは、必要欠くべからぎる条件です。子どもはおもちゃや、ごっこ遊びばかりではなく、本物の物事に没頭して初めて正常な人格ができあがってくるのだとMは確信しています。
これらのことに基づいて、幼稚園では数々の教具を整えて、人的環境も含めたより良い環境を、常に構成しています。
M教育には次の分野があります。
なお、M教育の詳しいことは説明会にてお話ししますので、どうぞおいでくださいませ。